ファーストシューズを履いて、
てくてく冒険。
どこまでいくのかな。
どこまでいけるのかな。
こころのおもむくまま、自分の足で進みます。
何かに動かされるように歩いて、歩いて。
小さな足で進みます。
視線は常に前を向いて、きらきらしています。
覚束ない足取りで、何度も手をついて転んで。
見てるこっちがドキドキするけど、本人はへっちゃら。
手をついた時の土の感触に驚いてみたり、
立ち止まってあたりを見まわしてみたり。
その瞬間に起こった何かで、何かを感じているんだなあって、思います。
このころの子どもちゃんは、なんでも口に入れてしまいますよね。
この子もそう。
でも、ちゃーんとまずいって顔して、出すんです。
口の中に入れてはじめて知ること。
じゃりじゃりしている、
ごろごろしている、
味は…おいしくない。とか。
もしかすると、もっといろいろなことを感じてるのかも。
食べたら、ダメなんだぞー!って身体で覚える。
きっと、何度も繰り返しながら、口や手に、
たくさんの感覚を植え付けていくんでしょう。
まだまだこの子には早いんじゃ。
口に入れちゃうし、
歩けないし、
…そうかな?
もちろん、子どもたちの感じ方はいろいろ。
土や歩きにくいところ、泥を嫌がる子だって、
テットーにはたくさんいます。
でも、どうやら子どもたちって、自分でちゃんと選びながら
楽しいところに冒険に行ける力をもっているようです。
この子、まだ1歳になっていないんです。
それでも、これだけ、自分の足で、向かっていけるんです。
ゆっくり、子どもに任せながら、
遠くから見守ってみると、
実はこんな素敵な笑顔が見られるのかもしれません。
はじめまして、せかい。
たくさんのたのしいにも、わくわくにも。
私は今日、自分の足で歩いて行けることを、しりました。