【おやじ部連載コラム Vol.1】「子育てパパの対話」をテーマに主催者で対話してみました

「テットーおやじ部」がスタートして4ヶ月。

少しずつ参加者も増えてきて、活動に広がりが見えてきました。

でも、もっといろんな人を巻き込みたい!

そんな思いから、“対話”に魅せられた主宰者メンバー(のりさん、さとしさん、広吉さん、いえもん)と参加者で、

子育てパパ同士で対話することの良さ、意義などについて語り合いました。(当時の報告はこちら!)

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なぜ子育てパパの対話なの

濱田憲和(ノリ)・・・

今騒がれている千葉の野田の事件を聞いていると、ザワザワしまうのですが、虐待する親のことって僕はとても気になっていて、親を責める気持ちっていうのはすごくよくわかる。責められるべきだし、虐待された子どもを思うと胸が潰れそうになる一方で、

僕自身も、子どもに声を荒らげたり手を出したりすることもやっぱりあって、野田のお父さんが僕と全く違う人、僕と全く次元の違う人だとは思えないところがあります。

僕自身の話で言うと、どうして声を荒げたりするのかというと、僕自身が疲れてたり余裕がなかったりという時に、家の中にいる小さい弱い存在である子どもに八つ当たりをしているところがあります。

でも、「余裕がなくなった」「すり減った」という気持ちを自分に留めておかないで、共有できる場があったら、それだけで少し発散できて、子どもには向かわないということもできるところもあるのかなと思うんですね。

見渡したら、そういう気持ちを共有できない人は僕だけではなくて、むしろ男の人一般に気持ちを話せる人と言うのは少ないように思っていて、僕の気持ちに共感してくれる人は多いんじゃないかなぁと思っていました。

場があって、対話があれば世の中変わる

広吉敦子(アツコ)・・・

なぜ対話が大事かというと、私はやっぱり虐待の事件もそうですけど、地域でいろんなことが起こっている背景には、人と人との結びつきの希薄さみたいなところがとても関わっているんじゃないかと思っていて、そこを埋めていくにはやっぱり場が大切だし、そこに人と人とがつながる対話があるとその場は生きてくると思っています。

対話って人と人との信頼関係をつくるのに大事なもので、ただのおしゃべりではやっぱりそこまで到達しえないし、場があって対話があると、もうそれで世の中は変わるみたいな、問題はほぼほぼ解決するんじゃないかなぁというのを思ってるんですね。

対話だけではもちろん解決しないのだけど、それでも大事な要素になってくるのではないかな。

対話って、みんなできているのかなあと思うと意外とできていないんですね、おしゃべりからちょっと対話的になっても、あまり深まらなかったり、やっぱり攻撃しちゃったりとか、とうとうと自分の主張ばかり述べてしまうこともある。

そうでなくて対等な対話の場がどんどんできていけば人間関係も、普段あまり交われないと思っている人とも交われるようになるし、そうするといろんなことが解決するなあというところから対話の可能性を感じているところがありました。

テットーは場があるんですね、でも対話がすごくできているかというと、まだまだ深められるところがあるので、おやじ部からそういうカルチャーが広がっていくと、ここはとっても自治が進んでいるところだと自負しているんだけど、そこからもっとさらにさらに進んでいくのかなあと思っています。

「困っているんだよ」と話せる楽さ

中尾聡志(サトシ)・・・

そのまま乗っかって喋ると、僕も極端な話し、対話があれば世の中の問題はほぼほぼ解決されるんだろうと思ってる。

人には、いろんな性質があると思うのだけれど、その性質の違いが分からずに自分の考え方で見た時におかしいってなるとか、でも自分の考えでおかしいと思っているのに留めておいて、相手はどう思っているのかで見ていくと、いま衝突してしまうようなことも、衝突ではなくただ違いとして対等な関係がお互いに見えた時に、なんかエネルギーのぶつかり合いじゃなくてエネルギーの交換になると言うか交流になるのかなと思う。

対話にはそういう可能性を感じているし、テットー広場のおやじ部に関しては、ノリさんに近いなと思っています。

前にも話したことあるけど、自分がすごい怒った時の破壊的なエネルギーを自分がすごく実感しているので、この破壊的なエネルギーが誰にも理解されず向かう先みたいなのを求めたつづけた時に、制御できないまま弱い人に向かうとか、もしくは自分に向けたりするかもしれない。

その破壊的なエネルギーは命をどうにかする力があって、それを人の善悪で持ってる人と持ってない人がいるというのは統計取ってないからわかんないけど多くの人が怒りのエネルギーを持っているだろうと思っていて、男性に関しては共感されることが最近多いので実感があるし、でもなんかそういう「エネルギーがあるんだけど、どうしたらいいんだろう困るよね」ということを話せることで救われるような怒りエネルギーがあるんじゃないかなと。

「俺も困ってるんだよ」というような話ができる楽さみたいなのがあるし、楽にもなるし、ほっとする?

「こんな破壊的エネルギーを持っていて非人間的なエネルギーを持ってるのは俺だけなのかも」っていう孤独感がすごい和らぐので、「その俺だけなのかも」とかいうのが、「俺もだよ」というのがあらわれた時に安心感みたいな感じが俺は持ちたい。ほんとこの対話ってそのためですよね。

次回につづく・・・

◆登場人物:

・濱田憲和(ノリ)…おやじ部呼びかけ人

・広吉敦子(アツコ)…テットーひろば理事

・中尾聡志(サトシ)…対話ファシリテーター

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