2月5日(水)、子育て講演会「“ゆる親”のすすめ ~だいじょうぶのタネをまこう~」を、西野博之さんをお招きして行いました。
西野博之さんは、川崎市高津区にあるプレーパーク「川崎市子ども夢パーク」所長を務めるほか、
子ども・若者の居場所づくりを25年以上関わり、子どもから親までの悩みに向き合ってこられました。
今回はその経験から、子育て世代のママ・パパたちへのメッセージを届けていただきました。
当日は、17名のママ・パパや学生さんが参加されました。
終始、西野さんのお話に耳を傾け、熱心にメモをとっていました。
冒頭、子どもを取り巻く社会問題から話が始まります。
子どもの不登校、学校での暴力行為、児童虐待など、あらゆる諸問題を抱えています。
気分が暗くなるような話が続きましたが、子育てに関わる身としては目を背けられない話ですね。
後半はプレーパークで、子どもがびしょぬれ、どろだらけになりながら遊ぶ写真を見ながら、外遊びの大切さを説かれました。
これだけ全身汚れても怒られない、禁止されない場所がプレーパークであり、テットーひろばもその一つ。
テットーひろばが、子どもの自己肯定感を高め、成績では計れない非認知能力を育ててくれるのです。
最後に西野さんから、
「大切なことは『生まれてきてくれてありがとう』『あなたがいてくれて幸せだよ』という言葉を子どもに贈ること。
ただそれだけ。」というメッセージを送られました。
西野さんのお子さん出産当時の話も交えつつ、それを物語っているように感じました。
「生まれてきてくれてありがとう」。
それはすごく単純で当たり前のことだけど、すごく深みのあるいい言葉ですよね。
「ごはんのときはおいしく楽しく食べたい」。講演の中で、こんなフレーズがありました。
講演会の後、参加していたママから、「あの話がすごくタイムリーだった!」と感想をいただきました。
ごはんでついつい遊んでしまう子どもに対して、「○○はダメ!」「△△しなさい!」と注意してしまう。
その時に、パパから「ごはんくらい楽しく食べたいのにね~」と言われたとのこと。
その出来事のあとに、西野さんの話を聞いて、すごく腑に落ちて反省しましたと言っていました。
西野さんの講演会が、こうしてママ・パパたちの心に伝わり、日々の子育てに活きてくれた瞬間に立ち会えて、
この講演会を企画したいえもん自身も、すごくうれしかったです。
「外遊びって何歳からできるんですか?」という質問をときどき受けます。
答える人にとって「何歳」というのは変わってきますが、僕は「生まれた瞬間」から外遊びできると思っています。
首の据わらない赤ちゃんでも、ハイハイできる赤ちゃんでも、よちよちあんよできる赤ちゃんでも、
外に出て、花や草のにおい、心地よい風、流れる白い雲、さまざまな自然の音、それを感じるだけでも“外遊び”なんです。
自然の事物を五感を駆使して体感するだけでも、赤ちゃんの成長につながると思っています。
そして、それをママ・パパとともにゆったりできるのが、のざわテットーひろばですね。
ここテットーひろばで、「だいじょうぶのタネ」をまいていきたい、そういう場をつくっていきたい、改めてそう思えた講演会でした。
参加していただいたみなさん、ありがとうございました!!