前回書いたように、幼稚園児でも3階に登れてしまうようになった『複合遊具』。
一部痛んできた板もあったので、修理がてら形を変えてもいいかなと思い、
いろんなお母さんに聞いてみた。
「後ろ側に落っこってしまわないか心配。(1歳)」
「3階に登れるようになっちゃったから裏の高さが心配。(4歳)」
などなど、滑り台の後ろを心配する声がいくつかあった。
確かに、小学校低学年をイメージして作った滑り台だったので、
いま来ている1~4歳くらいにはハザード※な部分が増えているかもしれない。
横に付いているハンモックもそう。
小さい子には急すぎて登れない。
そこで・・・
ハンモックを移動しました!
角度も緩くしました。
隙間も少なくしました。
これで使われていなかったハンモックも魅力UPだし、
後ろへの転落の危険性も少なくなるかな?
※ハザードの説明
冒険遊び場ではよく、「二つの『危険』を分けて考える」と言います。
一つを「リスク」。もう一つを「ハザード」と呼んでいます。
リスクは、遊ぶ子どもにとって“予測でき”、“挑戦できる”危険のことを言います。
ハザードは、その子自身では“予測できず”、“避けられない”危険のことを言います。
それぞれの境目はその子の年齢、技術、経験などで変化します。
冒険遊び場では、ハザードを排除し、リスクを残す遊び場づくりを提案しています。
のっしーも、テットーひろばで何か作るときに、この考え方を大切にしています。
だってきっとリスクの感じられない場所って魅力的じゃないし、
子どもも成長できないと思うんです。
だから、高い所に意図的に手すりや柵を作らないことで、
「怖い」と感じられる場所を残し(リスク)、
その下には石や硬い物(ハザード)が落ちていないようにチェックしたりしています。
でも難しいのは、いろんな年齢が来るテットーではそれぞれの
リスク、ハザードの境目がとても違うということ。
そんなわけで、いろんな人の意見が欠かせないし、
常に子どもの動きにアンテナを伸ばさなくてはと思っています。