裏のウッドデッキにある柿の葉っぱも落ち、柿の木の下から空が見えるようになりました。
(ちなみに、この写真は常連の小学生が撮ってくれました♪)
そんな季節とは裏腹に、先週の土曜日は初夏のような天気。
子どもたちも自然と裏庭に集まっては、穴掘り、水や泥を使った遊びが発展していました。
そんな中、印象に残った出来事があったのでご紹介します。
週末にお父さんとよく遊びに来る、1歳の女の子。
汗ばむような天気だったので、裏庭にあった泥だまりに足を突っ込んでいました。
「暑いから気持ちいいよね~」と話しかけていたのですが、
次に見たときには、こんな姿に!
初めて遊びに来た親子も、びっくりしていました(笑)
自分が履いてたテットーの長靴をバケツ代わりにして、泥水を汲んでは上から流し…
を繰り返していました。
まるで、泥の感触を確かめるように。
そのうちに、頭から泥を流すようになって、全身を使ってその感触を楽しんでいました。
たいていの子どもは、泥が顔にかぶると泣いてしまうことが多いですが、
この女の子はそれを楽しむかのように、繰り返していたのが印象的でした。
さらに印象的だったのは、この遊びを止めずに、ずっと見守っていたお父さんの姿。
頭から泥をかぶっても、それを繰り返すようになっても、静かにわが子の遊びを見守っていました。
お父さんの中には、相当の“覚悟”があったことでしょう。
だからこそ、この女の子の思いのままに、泥あそびができたのかなと思います。
子どもの遊びに、おとなが手や口を出すことは決して悪いことではありません。
でも、一手、一言出してしまうことで、その子の成長の芽を摘んでしまうこともあります。
おとなは物事を先回りしていろいろ考えてしまいますが、その気持ちをグッとこらえてみると、
子どもって、意外と自分で考えながら遊んでいるものです。
遊びに失敗はつきものです。正解も王道もありません。
そして、子どもの遊びは、その子のありのままの姿を映す「鏡」だと思っています。
ここまでやっても、誰にも文句を言われない遊びができる環境があることもそうですが、
それ以上に、その場に居合わせた大人の“覚悟”が必要なんだな、と感じた一コマでした。